和紙について
楮和紙
楮(こうぞ)は日本古来から伝わる桑科の植物で、日本紙幣にも使用される三椏(みつまた)、奈良時代から製紙に用いられた雁皮(がんぴ)とともに和紙の三大原料として利用されてきました。
特に楮は三椏の三倍にもなる長い繊維を誇り、漉きあがった和紙は大変強靱で粘り強い性質を持ちます。
「千年経っても変わらない」といわれる、丈夫でありながら上品で趣き深い和紙です。

月桃紙
月桃(げっとう)は主に沖縄に群生するショウガ科の多年生草木です。月桃の葉には独特の芳香があり、防虫と抗菌作用を持っています。
その優れた特徴はそのままに、薄く漉きあげられた月桃紙は、繊維が浮き出た豊かな表情がプラスされた和紙となります。
また、月桃は収穫後約一年でもとの大きさに成長するため、環境を破壊しない和紙の原料のひとつです。

ロクタ紙
ロクタは主にヒマラヤ山麓に自生する、ジンチョウゲ科の常緑低木のネパール名です。
破れにくく虫害にも強いロクタ紙は、千年以上も昔からヒンドゥー教や仏教の経典、王室の記録などに利用されてきました。
ロクタ紙は厳密には和紙ではありません。しかし、今日では楮や三椏に替わる和紙の素材として注目され、伝統あるロクタ紙に和紙の心を溶け込ませた「海外和紙」とも言える新しい和紙の分野となる可能性を秘めています。

漆和紙
漆は、ウルシ科に属する紅葉落葉樹からとれる樹液です。
長く日本で親しまれてきただけでなく、今日では「Japan」という名前で世界中の知るところとなりました。
楮の強靱な繊維から生まれた楮和紙に、自然のコーディング材ともいえる漆を丁寧に塗り乾かすことにより、和紙の強度はさらに増し、味わいある表情と色合いをいつまでも楽しむことができます。
 ※十分に乾燥させた漆は触れてもかぶれる心配はございません。

柿渋和紙
青い柿渋を擦り潰し、発酵熟成させた自然素材の塗料、柿渋を手漉きの楮和紙に丹念に塗り込み、味わい深い柿渋和紙へと仕立てます。
タンニンを多く含む柿渋を塗布することにより、和紙の強度は高まり、防水・防腐・防虫の効果が得られます。
また、柿渋の素朴な色合いは「太陽の染め」と呼ばれ、光に当てるほど時間の経過とともに、ゆっくりと濃く深みを増していきます。この経年変化による色の移ろいも、柿渋和紙の魅力の一つです。
 ※柿渋は独特の香りを持っていますが、体に害を及ぼすものではございません。

藍染め和紙
藍は、太古から世界中で愛されてきた天然染料で、今日では日本のシンボルカラー「Japan Blue」とも呼ばれています。
日本の藍は主にタデ科の植物「タデアイ」を醗酵させ、長い行程を経て作られます。
この貴重な藍を天然素材の和紙に染め付けることにより、和紙の繊維はさらに堅く締まり、防臭・消臭・防虫の効果をもたらします。
藍の粋な色合いをお楽しみください。

玉虫箔・七彩箔
金属を薄く引き延ばす「箔」の技術は主に石川県金沢市で引き継がれ、今日では金沢箔という名で知られるところとなりました。
一万分の一ミリの薄さに引き延ばした金沢箔を雁皮・三椏を主材料とした上質な鳥の子和紙に平押しして仕上げます。
箔はその輝きの美しさだけでなく優れた耐久性を持ち、木造を中心とした日本の文化財を守り伝える助けとなりました。
玉虫箔は本銀箔を酸化させ青みを帯び金緑色に、七彩箔は真鍮箔を酸化させ七色の光を放つ優美な箔に仕上げます。
色合いは一枚ごとに異なり、その微妙な変化は手作りの証しです。

天然素材の和紙を使用しており、商品によっては多少風合いの違い等がございます。御了承ください。

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