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特集6
シーサー
伝統のシーサー、現代のシーサー。

「魔除け」は、人間を謙虚にする。

いかつい表情でありながら、ちょっとユーモラスな雰囲気も漂う沖縄のシーサーは、建物の門や屋根、また村落の高台などに据え付けられた魔除けの意味をもつオブジェです。

その源流は古代オリエントのライオン(あるいは犬)であり、エジプトのスフィンクスや中国の石獅(石獅子)、日本本土の狛犬と同じ系列になります。

「シーサー」は「獅子」の沖縄方言なんですね。

昔から“魔除け”には世界中でいろいろなオブジェが使われてきました。日本の鬼瓦や鯱もそうですし、もちろんエジプトのスフィンクス、あるいはセーマンドーマンのような特別な形だけのものまであります。そういえば神社やお寺のお守りも一種の魔除けといえるでしょう。

魔除けを持ったり、置いたりするのは、人間の弱さからという考え方もありますが、私は大いなる力への畏敬の念の表れではないかと思います。ともすれば増長しがちな人間は、魔除けによって守られることによって謙虚になれるのです。そして謙虚になることによって、身を守ることができるのだと思います。


シーサーは世界のすべてを表す!

さて、シーサーの魔除けのパワーは、ライオンのパワーです。おそらくは昔の沖縄の人は本物のライオンを見たことなどなかったでしょうから、この勇ましい力がみなぎる動物に邪悪なものを追い払ってくれるパワーを感じたのでしょう。

シーサーの形は2種類あって、それぞれ口を開けたものと閉じたものがあるのはご存知でしょう。狛犬もそうなのですが、これは「阿吽(あうん)」といいます。つまり開けたものが「阿」で、閉じたものが「吽」です。古代インドで使われていたサンスクリット語で最初の発音が「阿(ア[a])」で、最期の発音が「吽(フーン[hum])、つまり物事の始めと終わりを表しています。

そういえばエジプトのスフィンクスは単体で「阿」も「吽」もありませんよね。これはインドを伝わったときにこういう形ができたのでしょうか。

いずれにしてもシーサーは魔除けであり、かつ世界のすべて(始めから終わりまで)を表現する神聖な動物なのです。


進化するシーサー、魔除けから福招きへ?

しかし、最近では、ずいぶんとユニークでユーモラスなシーサーも登場してきました。沖縄そばを食べながら笑うシーサーがあるかと思えば、マンガのようにデフォルメされたシーサーも沖縄では見かけるようになりました。

これらに魔除けパワーはあるのかなあ…?

いやいや、これらのシーサーはきっと悪いものを払うのではなくて、幸せを呼び寄せる力があるに違いありません。いわゆる“福招き”ですね。

厳めしいシーサーもいいですが、愛らしいシーサーもいい。どちらも人間の幸せのためにあるのですから。そのためにシーサーは今日も進化しているかもしれません。


和楽多屋のシーサーは、昔ながらの伝統的なシーサーです。逆にこういうフォルムのものが現代ではレアなものになってしまいました。

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